井口矯正歯科
〒640-8331 和歌山県和歌山市美園町5-1-2 新橘ビル2F
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症例紹介 歯科医師として、矯正歯科診療にのみ取り組んで現在に到っています。
小児から成人まで、それぞれの症例にあった治療方針で患者様一人一人のオーダーメイドの矯正治療が
最も大切と考え、毎日の診療にあたっています。

矯正器具
 1.固定式矯正装置(マルチブラケットシステム)
 現在、矯正歯科治療で用いる器具は、固定式矯正装置(マルチブラケットシステム)が中心となっています。
全ての永久歯に器具(ブラケット)を装着し、そこに細い弾力のある金属線(アーチワイヤー)をセットします。
このワイヤーの弾力をブラケットを通してそれぞれの歯に伝え、歯を生理的な組織の反応で動かしていきます。決して強い力で、力ずくで動かしているのではありません。

  このブラケットは金属製の物と、セラミック製の物があります。
また、症例によっては治療期間の短縮が期待できる新しいタイプのセルフライゲイティングブラケットも用意しています。

    
           左の写真はセラミックブラケットの使用例で、
            歯と同じ白色で審美的に優れ矯正治療中の
           外観の改善に役立っています。





  2.可撤式矯正装置
  小児を中心とした年齢の若い患者様に多く用いられる装置で主に夜間睡眠時を中心に使用します。いくつかの種類の装置がありますが、目的は咬合を取り巻く環境を正しい機能に導いて、咬合を育成していくということです。
     
            
  ←初診時     
            写真は初診時8歳の女児ですが、
            上顎前歯は開咬の状態でしたが、
            2年6ヶ月後の現在は改善されています。
  ←現在






           咬合面(かみ合わせの面)から見ますと大きく
            形良く整えられています。
               左 現在   右 初診時
           このケースは決して順調に進行したわけでは
           ありませんが、結果はこのような成果がありました。

 このような若い年齢での矯正治療はほとんどの場合、最終的に固定式矯正装置での仕上げの治療が必要となります。しかしながら、永久歯に変わってからの矯正治療と比べて、多くの利点を持っています。



矯正症例

上顎前突と、上下前歯部の叢生(乱ぐい歯)を主訴に矯正治療を行いました。永久歯の抜歯は行わず全ての歯を生かしました。固定式矯正装置(マルチブラケットシステム)を1年6ヶ月使用、その後長期間、夜間のみ使用の保定装置(矯正治療で動かした歯を、その位置に安定させる為の装置)を使用しています。



上顎前突と上下前歯の叢生及び過蓋咬合(下顎前歯が上顎の歯肉に当たるような深い咬合)の症例です。
固定式矯正装置(マルチブランケットシステム)を2年1ヶ月使用し、その後可撤式の保定装置を夜間に使用しています。 右側の写真は固定式矯正装置を除去後2年6ヶ月経過した時期の写真です。



下顎前突(受け口)と、前歯部の叢生(乱ぐい歯)を主訴に矯正治療を行いました。
可撤式矯正装置(夜 間に使用する着脱できる矯正装置)を 1 年 6 ヶ月使用後、固定式矯正装置(マルチブラケットシステム)を 2 年 2 ヶ月使用しています。



上顎前突と下顎前歯部叢生(乱ぐい歯)を主訴に矯正治療を行っています。
可撤式矯正装置(夜間に 使用する着脱できる矯正装置)を 2 年 6 ヶ月使用後、固定式矯正装置(マルチブラケットシステム)を 1 年 7 ヶ月使用しています。



上下顎前歯部の叢生(乱ぐい歯)を主訴に、矯正治療を行っています。
固定式矯正装置 ( マルチブラ ケットシステム)を 2 年間使用しています。



初診時年齢9歳の女性です。叢生を主訴として来院しました。小学校3年生の混合歯列期ですが、年齢に比べて永久歯の萌出が早いようでした。
可撤式矯正装置を夜間に11ヶ月間使用し、その後8ヶ月間固定式矯正装置(マルチブラケットシステム)を使用しました。非抜歯の矯正治療を行っています。固定式矯正装置撤去後、可撤式保定装置を夜間に使用しています。
治療後の写真は 固定式装置撤去2年後の状態ですが、良好な状態を保っています。



 初診時年齢9歳の女性です。上顎側切歯の位置異常を主訴として来院しました。非抜歯の治療が十分可能と考え治療を開始いたしました。可徹式矯正装置を上顎に12か月使用後、固定式装置(マルチブラケットシステム)を上下に約1年間使用しました。装置を除去後、上顎には可徹式の保定装置を使用、下顎には前歯部に固定式の保定装置を使用しました。

このケースも早期に可徹式装置で矯正治療を開始した効果が上がり、固定式装置の使用期間を短くすることができたと考えています。
18歳の時に上顎の一部分に少し乱れが生じ、2か月間固定式装置を再度使用しました。
現在、20歳11か月ですが、安定した状態のようです。プロファイルも良いと思っています。



初診時年齢12歳の女性です。叢生を主訴として来院しました。固定式矯正装置(マルチブラケットシステム)を2年弱使用して矯正治療を行いました。非抜歯の矯正治療を行っています。固定式矯正装置撤去後、可撤式保定装置を夜間に使用しています。治療後の写真は固定式矯正装置撤去後3年の状態ですが、良好な状態を保っています。



初診時年齢17歳の叢生(そうせい、乱ぐい歯)の症例です。叢生と下顎の顎と歯が左側に偏位(位置が偏っている)した状態です。
非抜歯の矯正治療を行いました。固定式矯正装置(マルチブラケットシステム)を2年9ヶ月使用しました。顔と歯の正中線(中心線)を一致させるために長期間の治療となってしまいました。現在は夜間に可撤式(着脱式)の保定装置を使用しながら経過観察しています。



初診時年齢11歳の症例です。第二小臼歯の萌出の時期ですが、第二小臼歯の萌出余地が特に下顎で不足しています。固定式矯正装置(マルチブラケットシステム)を1年4ヶ月使用しました。



固定式矯正装置除去後に歯面清掃器(クイックジェット)を使用した歯のクリーニングを行っています。
左がクリーニング前、右がクリーニング後の写真です。


この歯面清掃方法は矯正治療を受けた人でなくても口腔内を清潔に保つために有効な方法です。
定期的に行うことをお勧めします。


歯数不足の症例

この症例は上顎犬歯の突出の矯正治療を希望して来院しました。下顎前歯の歯数が1本不足して本来4本のところ3本の前歯となっています(先天性欠如歯)。

このような場合には、
1) 上顎小臼歯部で左右各1本の永久歯を抜歯、そして下顎のいずれかの部位で1本の永久歯を抜歯する。
このことで上下左右の永久歯の歯数を揃えて矯正治療を行なう。
2) 抜歯をしないで矯正治療を行なう。
3) その他の方法(たとえば、不足した歯の部位にブリッジやインプラント等の人工の歯を装着することを前提に矯正治療を行なう。)
といった種々の方法が考えられます。

このケースでは抜歯をしないで矯正治療を行ないました。固定式矯正装置(マルチブラケットシステム)を2年1ヶ月使用しました。

この治療法を選択したことでの利点は、
1) 抜歯を避けたことで歯数を減らさなくてすむ。
2) 人工の歯を装着する必要がない。
反対に欠点としては、下顎の歯の中心線(正中)が少しずれるということです。




抜歯症例
症例によっては、永久歯を一部抜歯する場合があります。
写真は第一小臼歯を抜歯したケースです。

抜歯による矯正治療を選択した理由
 抜歯を行うか、それとも非抜歯で矯正治療を行うか、診断の基準として
1.治療の難易度はどうか。
2.治療期間はどうか。
3.矯正治療後の安定の良さはどうか。
といった点を考え最終判断を下します。この際にもう1つ重要なことは、口唇を中心としたプロファイルがあります。鼻、唇、オトガイの部分がバランスよく美しいことが大切です。
 この症例は初診時年齢18歳の女性です。上記の点を考慮して抜歯による矯正治療を選択しました。固定式矯正装置による治療期間は2年間でした。
 Eラインといわれる鼻、唇、オトガイを結ぶ線が美しくなっています。


この症例は初診時年齢34歳の女性です。前の症例と違うところは、この症例は抜歯による矯正以外考えられないケースでした。そこで前の症例と同じく第1小臼歯を抜歯し、固定式矯正装置(マルチブラケットシステム)で2年10ヶ月の治療を行いました。その結果として、美しいプロファイルを得ることができました。


この症例は初診時年齢15歳の男性です。叢生を主訴として来院しました。咬合は乱れていましたが、横顔は整った口元でした。抜歯をしないで矯正治療を行なった場合、この口元が保てるかどうか(唇が突出した状態にならないかどうか)が重要なポイントでした。
診断の結果、非抜歯で治療できる可能性が高いと判断し矯正治療を開始しました。
固定式矯正装置(マルチブラケット装置)と歯列の横幅を拡大するクワッドヘリックスという名前の装置を併用、12ヶ月間使用しました。
現在は可徹式の保定装置を夜間に使用しながら経過観察しています。
横顔のバランスは治療前と変わりなく良好です。

症例
症例
症例
症例

上下顎前突、前歯部開咬を主訴に矯正治療を行っています。
上下左右第 1 小臼歯を抜歯し、固定式矯正装置(マルチブラケットシステム)を 2 年 6 ヶ月使用しています。






抜歯症例

矯正治療自体難しい症例ではありませんが、7歳といった若い年齢で治療を開始しました。これにより固定式の矯正装置の使用時間を短くすることができました。
 1) 上顎に可撤式矯正装置を夜間に使用(6ヶ月)
 2) 上顎に固定式矯正装置を使用(1ヵ月)
 3) 上顎に可撤式矯正装置を夜間に使用(1年5ヶ月)
 4) 矯正装置を使用しないで経過観察(9ヶ月)
 5) 上顎に固定式矯正装置を使用(4ヶ月)
 6) 下顎に固定式矯正装置を使用(4ヶ月)
 7) 上下に可撤式矯正装置を使用(上顎8ヶ月・下顎4ヶ月)
現在は矯正装置を使用しないで経過観察を行っています。



初診時年齢8歳の下顎前突(うけ口)の症例です。
若い年齢で矯正治療を開始できたために、固定式矯正装置(マルチブラケットシステム)の使用期間を短くすることができました。
1)上顎に可撤式矯正装置を夜間に使用(1年5ヶ月)
2)上下に固定式矯正装置を使用(4ヶ月)
3)上顎に可撤式矯正装置を夜間に使用しながら、経過観察(8ヶ月)
4)上下に固定式矯正装置を使用(6ヶ月)
5)その後、可撤式の保定装置(矯正治療で動かした歯をその位置に安定させるための装置)を
  夜間に使用しながら経過を観察していますが、安定した状態が続いています。


初診時年齢9歳の下顎前突(うけ口)と叢生(そうせい、乱ぐい歯)の症例です。
固定式矯正装置(マルチブラケットシステム)を1年8ヶ月使用し、その後可撤式の保定装置(矯正治療で動かした歯を、その位置に安定させるための装置)を夜間に使用しながら、経過を観察していますが、安定した状態が続いています。
特に難しい症例ではありませんが、初診時には患者本人もご両親も矯正治療に対して心配していました。
『はたして矯正治療に耐えられるだろうか、途中で投げ出すようなことはないだろうか。』
しかし、一度矯正治療を始めてからは両親のあたたかい励ましで、本人も最初は不安いっぱいでしたが、規則正しく通院してくれました。



初診時年齢8歳の下顎前突(うけ口)の症例です。 可撤式矯正装置を夜間に3年間使用、その後固定式強制装置(マルチブラケットシステム)を上顎に7ヶ月間、下顎に5ヶ月間使用しました。現在は夜間に可撤式の補綴装置を使用してます。



固定式矯正装置(マルチブラケットシステム)を必要としなかった症例

初診時年齢6歳8ヶ月の下顎前突(うけ口)の症例です。 可撤式矯正装置を夜間に2年2ヶ月使用。
その間に4回新しい装置に取り替え、結果的に固定式矯正装置を使用しないで済みました。矯正装置の使用を終了して1年2ヶ月後の写真ですが、安定した状態です。ほとんどの症例では固定式矯正装置(マルチブラケットシステム)を使用しますが、中にはこの症例の様なケースもあります。



成人に近い年齢の上顎前突、空隙歯列の症例   

初診時年齢18歳の女性です。上顎前歯部の空隙(歯と歯の間のすきま)を主訴に来院いたしました。
上顎の前歯が前方に突き出しており、一方下顎の前歯は上顎の歯肉を噛むような深い咬合となっておりました。

主訴は上顎の前歯の状態でしたが、問題点は下顎の前歯にあると考えました。
そこで下顎より固定式矯正装置(マルチブラケットシステム)で治療を開始、
その3か月後より上顎にも装置を装着しました。

固定式強制装置の使用期間は1年8ヵ月。上顎はその内後半1年5ヵ月使用しています。

現在は可撤式保定装置を夜間に使用しながら、経過観察をしています。


成人に近い年齢の反対咬合   

高校入学直前の15歳で矯正治療を開始した女性の症例です。
一般的に15歳の女性は成長発育がほぼ終了し、成人に近い状態と考えています。

特に上顎犬歯の位置が異常で低位唇側転位歯(八重歯)の状態です。

抜歯による矯正治療の可能性を含みながら、非抜歯で行いました。

固定式矯正装置(マルチブラケットシステム)を2年10ヶ月使用し、
現在は可撤式の保定装置を夜間に使用しています。


初診時年齢15歳の女性です。右上の犬歯の突出を主訴に矯正治療を開始しました。下顎の前歯は叢生(そうせい。乱ぐい歯)の状態です。固定式矯正装置(マルチブラケットシステム)を使用し、非抜歯で治療しました。
固定式装置の使用期間は1年3ヶ月と比較的短期間で済みました。現在は可撤式の保定装置を夜間に使用しながら、経過を観察しています。




成人の矯正治療   

近年増加している成人の矯正治療は現在では成長発育中の未成年者とほぼ同じように 矯正治療が可能です。ただし、未成年の矯正治療より抜歯を伴う矯正治療の比率が少々高くなるようです。

成人の抜歯症例(1)

初診時年齢19歳の女性です。叢生を主訴として来院しました。このケースは非抜歯の矯正治療も考慮に入れましたが、前歯の前方への突出傾向が強いため上下第1小臼歯の抜歯による矯正治療に踏み切りました。固定式矯正装置(マルチブラケットシステム)による矯正治療を1年7ヶ月行いました。固定式矯正装置撤去後、可撤式保定装置を夜間に使用しています。治療後の写真は固定式装置撤去6ヵ月後の状態ですが安定した状態を保っています。

 

成人の抜歯症例(2)

初診時年齢41歳の女性です。
上顎前歯部の突出と下顎前歯部の叢生(そうせい、乱杭歯のこと)を主訴に矯正治療を希望しました。上下小臼歯の抜歯による矯正治療を行うことになりました。通常は上下小臼歯に第1小臼歯(前から4番目の歯)を抜歯するケースですが、この患者さんの場合は上下顎共に第2小臼歯(前から5番目の歯)に金属冠が装着されていました。このため上顎はこの第2小臼歯を抜歯を抜歯することになりました。第2小臼歯の抜歯のケースは第1小臼歯の抜歯より普通6ヶ月程治療期間が延長すると考えています。
このケースは2年5ヶ月間固定式矯正装置(マルチブランケットシステム)を使用しました。現在は夜間に保定装置を使用していますが、安定した状態を保っています。金属冠が装着された歯を抜歯することによって審美的な面でも大きく改善されています。


固定式矯正装置除去後に歯面清掃器(クイックジット)を使用した歯のクリーニングを行っています。
左がクリーニング前、右がクリーニング後の写真です。

 


成人の開咬症例

   初診時年齢26歳の女性で開咬を主訴として来院いたしました。最後方の大臼歯のみ上下の歯が当たるだけで、それ以外の前方の歯は噛むことができない状態でした。矯正治療の長期化と治療後の後戻りを心配しました。しかしながら、矯正治療中の患者さんの協力度が高く2年で固定式矯正装置(マルチブラケットシステム)と別れることができました。現在可撤式の保定装置を使用しながら経過観察していますが、安定した状態を保っています。このケースは抜歯は行っていません。



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