小学校における学校歯科検診で見つかったいくつかの問題点を紹介いたします。
乳歯から永久歯への交換がうまく行っていない状態。
永久歯の一部が顔を見せているのに、先行する乳歯が
抜けずに残っています。このまま放置しておくと永久歯を
う蝕(虫歯)にしてしまう危険性と、正しくない位置に永久歯が
萌出して不正な咬合(歯ならび)になる恐れがあります。
開咬。奥歯が噛んでいる状態で前歯の上下に大きな隙間が見られる。
筋肉や舌の運動に異常があるか、なんらかの習癖が考えられる。
早い時期に矯正治療でこのような機能的な問題を正してやることが望ましい。
少数の歯の反対咬合。一部分の歯が反対になった状態で、早い時期にこれを改善することで、
これからの成長発育を正しい方向に導いてやることが望ましい。
完全な反対咬合(下顎前突。うけ口)。現在の状態は上顎前歯の萌出方向異常が原因の歯性の
反対咬合と思われる。
今後より著しい骨格性の反対咬合に進んでいく可能性があり、早い時期に
矯正治療を開始することが望ましい。
骨格性の反対咬合。前例と比較して矯正治療の難易度が高い。今後の成長発育とともに、
更に悪化することが心配される。
萌出余地不足。一見美しい歯ならびに見える状態で、前歯4本は美しくそろっている。
しかし、犬歯(現在美しくそろっている4本のとなり位置する予定の前から3番目の歯)の
萌出のためのスペースが全く無い。矯正治療によって、早い時期に犬歯のためのスペースを
確保することが望ましい。
萌出余地不足。上下の犬歯の萌出スペースがまったくない。
また、上顎の側切歯(前から2番目)の位置が悪い。
萌出余地不足。上顎の側切歯の萌出スペースがまったくない。
このために側切歯が内側に萌出すると考えられる。
上顎前突と叢生(そうせい)著しい状態のため早期に矯正治療にかかることが望ましい。
下顎前歯部に見られる永久歯の癒合(ゆごう)歯です。
下顎側切歯と犬歯が癒合して1本の歯になっています。歯の大きさと本数に問題があるため
不正咬合が予想されます。
下顎に見られた癒合歯(ゆごう歯)。2本の乳歯が1本になってしまった状態で、
1.5倍ほどの大きさとなっている。乳歯に癒合歯が見られるときは後継の永久歯が
1本少なくなる(先天性欠如歯)場合が多い。
下顎前歯部乳歯の晩期残存
下顎側切歯(前から2番目の歯)が永久歯になっているのに中切歯が乳歯のまま
残っている状態です。この状態での永久歯の歯数の不足が予想されます。
下顎前歯部の歯数不足(先天性欠如歯)。本来4本あるべき下顎前歯が2本となっている。
このようなケースでは上顎と下顎の歯数が合わないため、将来上顎が叢生(乱ぐい歯)になる
可能性が高い。このような先天性欠如歯1本から多数の歯の不足まである。
約8%の人の口腔内に見られ、決して珍しいことではない。
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