井口矯正歯科
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学校歯科検診で

 

小学校における学校歯科検診で見つかったいくつかの問題点を紹介いたします。

う蝕についての考え方

今回の歯科健康診断後の私の感想は「治療されずに放置された乳歯のう蝕(むし歯)が相当あった」と感じたことでした。
もうすぐ永久歯に生え変わるからこのまま放置しても良いと考えている方もいらっしゃると思いますし、その気持ちもわからないではありませんが、一度原点に立って考えていただきたいと思います。

といいますのは、う蝕が発生したときにまず1番に考えるべきことは「他の健康な歯をう蝕にしない様にするには、どうすれば良いか」ということです。

そのためには口の中のう蝕の原因菌を少しでも減少させることが大切です。
原因菌を増加させず、少しでも減少させるために一番効果的な方法は「未処置のう蝕をなくす。」すなわち治療することです。

未処置の乳歯が放置され、その脇から永久歯が顔を出している状態 未処置の乳歯が放置され、その脇から永久歯が顔を出している状態

この2枚のスライドは未処置の乳歯が放置され、その脇から永久歯が顔を出している状態です。
菌が口の中で快適に暮らすことができる状態です。
歯ブラシはうまく行き届かないでしょうし、食物も正しく噛めません。
もちろん不正噛合の原因となってしまいます。

2番目に考えることは次の2つです。
1.歯磨きが十分に行われているか。
2.食生活の内容と方法についてです。特に間食と夜食について問題はないか考え直す必要があると思います。
この2点についてご自身で考え、また歯科医師や歯科衛生士のアドバイスを受けると良いでしょう。
不正咬合も、う蝕の大きな要因となりますし、歯周病にも関係してきます。歯科矯正治療は美しさの追及だけでなく、口の中の健康の改善にも大きな役割を果たしています。

乳歯から永久歯への交換がうまくいっていない状態 乳歯から永久歯への交換がうまくいっていない状態

乳歯から永久歯への交換がうまく行っていない状態。
永久歯の一部が顔を見せているのに、先行する乳歯が
抜けずに残っています。このまま放置しておくと永久歯を
う蝕(虫歯)にしてしまう危険性と、正しくない位置に永久歯が
萌出して不正な咬合(歯ならび)になる恐れがあります。

開咬  

開咬。奥歯が噛んでいる状態で前歯の上下に大きな隙間が見られる。
筋肉や舌の運動に異常があるか、なんらかの習癖が考えられる。
早い時期に矯正治療でこのような機能的な問題を正してやることが望ましい。

  少数の歯の反対咬合 少数の歯の反対咬合

少数の歯の反対咬合。一部分の歯が反対になった状態で、早い時期にこれを改善することで、
これからの成長発育を正しい方向に導いてやることが望ましい。

完全な反対咬合 完全な反対咬合

完全な反対咬合(下顎前突。うけ口)。現在の状態は上顎前歯の萌出方向異常が原因の歯性の
反対咬合と思われる。 今後より著しい骨格性の反対咬合に進んでいく可能性があり、早い時期に
矯正治療を開始することが望ましい。

骨格性の反対咬合  

骨格性の反対咬合。前例と比較して矯正治療の難易度が高い。今後の成長発育とともに、
更に悪化することが心配される。

萌出余地不足  

萌出余地不足。一見美しい歯ならびに見える状態で、前歯4本は美しくそろっている。
しかし、犬歯(現在美しくそろっている4本のとなり位置する予定の前から3番目の歯)の
萌出のためのスペースが全く無い。矯正治療によって、早い時期に犬歯のためのスペースを
確保することが望ましい。

萌出余地不足  

萌出余地不足。上下の犬歯の萌出スペースがまったくない。
また、上顎の側切歯(前から2番目)の位置が悪い。

萌出余地不足  

萌出余地不足。上顎の側切歯の萌出スペースがまったくない。
このために側切歯が内側に萌出すると考えられる。

上顎前突と叢生(そうせい)  

上顎前突と叢生(そうせい)著しい状態のため早期に矯正治療にかかることが望ましい。

下顎前歯部に見られる永久歯の癒合(ゆごう)歯  

下顎前歯部に見られる永久歯の癒合(ゆごう)歯です。
下顎側切歯と犬歯が癒合して1本の歯になっています。歯の大きさと本数に問題があるため
不正咬合が予想されます。

下顎に見られた癒合歯(ゆごう歯)。 下顎前歯部乳歯の晩期残存

下顎に見られた癒合歯(ゆごう歯)。2本の乳歯が1本になってしまった状態で、
1.5倍ほどの大きさとなっている。乳歯に癒合歯が見られるときは後継の永久歯が
1本少なくなる(先天性欠如歯)場合が多い。

下顎に見られた癒合歯(ゆごう歯)。  

下顎前歯部乳歯の晩期残存
下顎側切歯(前から2番目の歯)が永久歯になっているのに中切歯が乳歯のまま
残っている状態です。この状態での永久歯の歯数の不足が予想されます。

下顎前歯部の歯数不足(先天性欠如歯)。  

下顎前歯部の歯数不足(先天性欠如歯)。本来4本あるべき下顎前歯が2本となっている。
このようなケースでは上顎と下顎の歯数が合わないため、将来上顎が叢生(乱ぐい歯)になる
可能性が高い。このような先天性欠如歯1本から多数の歯の不足まである。
約8%の人の口腔内に見られ、決して珍しいことではない。

上顎中切歯部の過剰歯  

上顎中切歯部の過剰歯。
本体は上顎中切歯の位置に先に過剰歯が萌出したために、中切歯が唇速に顔を出してしまった。
適切な時期に過剰歯を抜歯しておけば、このような位置の異常は予防できたと思える。
過剰歯の発生頻度は5%以下と多くはないが、この写真の様な位置に良く見られる。

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